機能的医学

アメリカ抗加齢医学会(A4M)では、これまでの化学合成薬中心の医学から、ナチュラルホルモン補充療法に代表されるような、天然成分や生活習慣改善を中心においた機能医学を教育しています。
歯科においてもエストロゲンやプロゲステロンそしてテストステロンのような性ホルモン分泌が40代から急激に低下することに伴い、不定愁訴が増加したり、60代に入ってからの骨粗鬆に伴う口腔疾患の増加が問題となっています。
したがって、特に40代に入った女性の場合、早めにホルモン総合検査を行い、この結果に基づいてナチュラルホルモンの補充を開始することが、口腔の健全性を確保することに寄与するのです。

また、口腔を初め全身の様々な疾患の原因が、DNA SNP(DNA一塩基多型)によることが明らかにされてきました。炎症、解毒、ミトコンドリア機能、メチレーション、神経伝達物質に関する代表的な55の遺伝子塩基配列を調べることで、患者の持つ現在の症状や疾患の根本原因を見つけたり、将来起こる可能性の高い症状や疾患の可能性を見つけることができる訳です。
そして、その検査結果に基づいて、治療や予防の具体的な方針を決定することが可能となります。